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高齢化が進むと、需要が高まるのは?”不足”が予測される市場がポイント

 2030年には、人口の3割が65歳以上の高齢者になる日本。本格的に高齢化社会を迎えるにあたり、新たなマーケットの開発を行っていく必要があります。それでは、どのようなマーケットを開拓していけば、高齢者のニーズに応え、市場を拡大していくことができるのか探っていきましょう。

 ◎ シニア層は分割してマーケティングする

 一口に”高齢者”といっても、健康的な人もいれば、介護が必要な人もいます。そのため、いくつかの層に分け、分析する必要があるです。
 65歳~74歳までの“前期高齢者”と呼ばれるグループは、比較的健康な人が多いと言われており、他の世代と消費内容が重なる傾向があります。
 例えば、ダイエットや美容を意識する若い女性は、食事の際、脂質や糖質を抑え、野菜を多く摂ることを好みますが、これは健康的な高齢者にも共通することです。すでに若い女性向けに商品開発を行っているのであれば、その商品を高齢者向けに売り出すには、どうすればいいかを考えましょう。また、旅行のカテゴリーでも、前期高齢者と富裕層には重なるところがあるはずです。
 70歳~80歳では、”不安”や”不便”を解消するための商品に対してニーズが高くなります。健康的な人でも年齢を重なると体力が衰え、生活が不便になるため、不便を解消する消費の開発が求められるのです。但し、最も市場規模が大きいため、同業他社による競争が激しいマーケットでもあります。

 ◎  高齢者が増えるにつれて不足していくマーケットに注目する。

 80歳を超えると介護サービスを活用する人が増えてきます。この層の悩みは”不足”です。介護p施設や介護に携わる人材の不足は、すでに問題となっていますが、さらに、火葬場の不足により、火葬まで数か月待ちという事態の発生も予測されています。
 今後は、こうした介護や行政のサービスの不十分さを補う商品や民間のサービスに注目が集まってくるのでしょう。例えば、火葬の順番まで遺体を安置する”ご遺体ホテル”など、今までにないサービスが広がっていくはずです。”不足”がキーワードのマーケットは、同業他社が参入しにくい部分だからこそ、狙い目ではないでしょうか。
 何かお尋ねしたいことがあれば、岸和田市内だけでなく、他市町村、大阪市内、大阪府内、関西圏からでもお気軽にお問い合わせください。

2018年 8月 4日