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外国人向け〝サムライ”ビジネスに学ぶ体験型サービスの需要性

 ◎ 外国人の7割は、サムライの存在を信じている

 愛知県が行った〝サムライ”と〝忍者”に関するイメージ調査では、世界におけるサムライの認知度は95%を超えていました。さらに、『サムライが現在も存在する』と思っている人は66.2%と、7割近くになり、「日本に行けば〝サムライに会える!」と考えている外国人が非常に多く、外国人にとってとても関心の高いコンテンツであることが分かりました。
 また、日本のサムライをテーマにした観光コンテンツの中で、最も人気が高かったのは、実際にサムライになったり、サムライの武術や作法を学んだり、刀を持ったり体験型コンテンツでした。
 具体的には、武術を体験できる(38.3%)、城の中を見学できる(36.2%)、刀などの武具体験ができる(35.5%)、本物のサムライに会える(35.5%)、日本刀鍛錬実演を観覧できる(22.3%),サムライのコスプレができる(22.2%)、甲冑合戦などのサムライショーを観覧できる(21.8%)、茶の湯文化を体験できる(21.3%)などが人気のようです。

 ◎ 体験型施設が大人気!

 サムライ人気を背景に、日本殺陣道文化では、簡易殺陣教室『クイックサムライ』が人気を博し、売上を伸ばしています。2016年には1,500名の外国人が参加し、、2017年は7月末の時点で既に約1,000人の外国人がサムライ体験を楽しんでいるそうです。
 一方、体験型施設が増えていく中で、実際に体験をレクチャーしたり、ショーをしたりする人が不足しているという話もあります。
 そうした人手不足を見越し、小スペースで短時間の体験エンターテイメントを提供しているのが、新宿・歌舞伎町にある忍者体験施設『手裏剣道場新宿忍者からくり屋敷』です。30坪ほどの小さなスペース手裏剣投げや殺陣の体験ができ、1,000円の入場料で1時間楽しめるというお得感から、外国人観光客だけでなく、日本人の子供にも好評で、予約が困難になるほどの人気ぶりです。
 外国人にはない日本独自の魅力は、サムライや忍者だけではありません。〝体験型で楽しんでもらう”という切り口があれば、現在ある商品やサービスに結び付けられるきっかけは必ず存在します。インバウンド需要をきっかけに、自社の商品やサービスをもう一度、見直してみる必要がありそうです。
 何かお尋ねしたいことがあれば、岸和田市内だけでなく、他市町村、大阪市内、大阪府内、関西圏からでもお気軽にお問い合わせください。

2018年 6月 20日