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“伸びていない数値が”ビジネスにつながる

 ◎システムの発達でデータ集約が簡単に
 「(USJのような)大企業じゃないと、顧客データを集めるのは難しい」と思っている方もおられるかもしれません。しかし、近年はシステムの発達により、中小企業でも顧客データの集約が容易になりました。
 例えば、ユビレジやエアレジといったクラウド型POSレジの登場。スマホやタブレットなどの端末が有れば、置き型レジを買わなくても顧客データの収集・管理が出来る様になりました。
 またBtoB企業向けにも、セールスフォースといった顧客管理のソフトが開発され、営業担当者が情報を入力すれば分析データが出力されるようになっています。システムの導入費用が捻出出来ない企業でも、エクセルを活用すれば、アンケートなどで集めたデータの集約・分析はそれほど難しくありません。
 ◎伸びている数値はそれ以上伸ばしにくい
 顧客データは集約するだけではいけません。売上につなげなければ、宝の持ち腐れです。顧客データを見る時に最初に目に行きがちなのは、伸びている数値です。ところがUSJでは、伸びている数値ではなく、伸びていない数値に着目して、入場者数の増加を実現しました。USJが入場者数を月別に出力したところ、10月の入場者数が少なかったことがわかりました。これをきっかけにUSJではハロウィンイベントを充実させたのです。このイベントにより、10月の入場者数が単月入場数の過去最高(2011年)を記録したとのことです。今でもハロウィンイベントは、USJを支える大きな催事となっています。
 では、数値が伸びている事業に注力することはいけないのでしょうか?結論から言えば、時間と労力に余裕があるならば、注力してもいいでしょう。伸びている数値に注力するのは、90点取っているテストを100点にするようなものです。20点しか取れていないテストを40点にする方が、時間や労力がかからないですよね。伸びていない数値の方が伸びしろがあるわけです。効率的に売上を伸ばしたいのであれば、伸びていない数値を改善していくことも一手です。
 何かわからいことがあれば、岸和田市内だけでなく、他市町村からでも、大阪市内、大阪府内、関西圏からでもお気軽にお問い合わせください。

2017年 7月 21日